文章2

　　われわれ日本人は、昔から、空気と水とはほとんどただ(免費(fèi))だと思ってきた。しかし、それも、これからは、必ずしも36そうではなくなろうとしている。現(xiàn)在でもすでに水については、大都市や工業(yè)地帯では、ただどころか、水道料金が下水道料金をも含めて、急速に高くなっていることに気がつくであろう。

　　水の値段の中でも、下水処理の占める率が次第に高くなっているのであるが、これは水の問題が単に供給の面だけでなく、自然界を汚染することを防ぐための処理という課題を含んでおり、37これが面倒になってきたためである。要するに、これはきれいな水はただでは飲めなくなってきたことを示すことにほかならない。

　　空気についても38そうである。大気の汚染を防ぐために、今たいへんな努力がなされている。発電所でも化學(xué)工場でも、それを新設(shè)する場合、設(shè)備費(fèi)の20パーセントあるいは30パーセントといった大きな費(fèi)用が、大気汚染防止のために使われる狀況になってきた。これが製品の値段、つまり、物価の上昇をもたらすことは、言うまでもない。このことは、きれいな空気もまた、ただではなくなったことを示している。

　　つまり、よりよい生活を求めて努力してきた結(jié)果として、物質(zhì)的な豊かさを享受するようになったわれわれは、同時に、いろいろな困ったことの発生に遭遇して、それらと戦う努力を強(qiáng)いられることになっているのである。

　　このような狀況のもとにあっても、なお、われわれは、今後もよりよい生活を求めて努力するに決まっている。しかし、その「よりよい生活」の內(nèi)容が、39今までと同じであっていいかどうか、という大きな問題に直面することになった。この問題の答えは簡単には出てこないであろうが、われわれはこの答えを求めて努力しなければ、結(jié)局は40行き詰るであろうことは明らかだと思われる。

　　36.「そう」は何を指すか。

　　A　水道料金が急速に値あがりしている。

　　B　日本人が空気や水をほとんどただだと考える。

　　C　大都市では水道料金が比較的に安い。

　　D　日本の空気や水が少なくなる。

　　37.「これ」の指す內(nèi)容として最も適當(dāng)なものはどれか。

　　A　水道料金の中の下水道料金の割合が高くなってきていること

　　B　きれいな水を供給するために汚染防止を考えること

　　C　水道料金が下水道料金を含め急激に高くなっていること

　　D　自然界を汚染しなければきれいな水を供給できないこと

　　38.「そう」の指す內(nèi)容として最も適當(dāng)なものはどれか。

　　A　空気の料金が急激に高くなってきたこと

　　B　きれいな空気のために金を払わなくてはいけなくなったこと

　　C　きれいな空気の供給が物価の上昇のために難しくなったこと

　　D　発電所や化學(xué)工場が大気汚染防止のために設(shè)備費(fèi)を使うことになったこと

　　39.「今までと同じ」生活とはどのような生活か。

　　A　自然汚染を防止することも考える豊かな生活

　　B　きれいな空気や水を求めて努力する生活

　　C　物質(zhì)的により豊かな生活を追求する生活

　　D　難しい答えを求める生活

　　40.「行き詰る」とはこの場合、どういうことか。

　　A　自然汚染防止は費(fèi)用がかかるので難しくて限界があること

　　B　物質(zhì)的な豊かさを求めてさらに困った問題が生れること

　　C　物質(zhì)的に豊かなよりよい生活を求め続けること

　　D　豊かな生活を求める気持ちにはいくら努力しても限界がないこと

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